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公開作品 10 本

ここでは作品をカードとして並べるのではなく、目録として静かに積み上げていきます。 文章の長さや形式が違っても、すべて同じ棚に収めます。

Catalogue

公開作品

2026
01

芝浜の声

2026年4月9日 短編

女性落語家である私は、怖い家元の前で芝浜を上げることになった。けれど、いちばん離れがたいのは、もういない落語家の父の声だった。

02

家へ戻るまで

2026年4月8日 短編

家で待っている家族がいるとわかっているからこそ、バスツアーの帰り道には少しだけ一人になれる時間がある。

03

赤のあいだ

2026年4月8日 短編

車の列の中で、変わらない他人に腹を立てていたはずなのに、気がつくと自分も少しも進んでいなかった。

04

最後に鳴る和音

2026年4月7日 短編

雨の夜、酒を少し飲みながらアコギを触っていたら、最後にまだ押さえられない和音だけが鳴った。

05

消え残る音

2026年4月7日 短編

静かな部屋でノイズキャンセリングを入れたときだけ、ひとつ気になる音がはっきり聞こえる。

06

雨ざらしの洗濯機

2026年4月7日 短編

屋外に置いた洗濯機がとうとう壊れたが、すぐには片づける気になれなかった。

07

変わらない幅

2026年4月7日 短編

海岸沿いを走るたび、同じおじさんを見かける。自転車に乗っても、走っていても、なぜかその体つきだけが少しも変わらない。

08

三枚目だけ暗い

2026年4月7日 短編

帰り道に撮った三枚の写真のうち、最後の一枚だけが妙に暗かった。

09

最初の信号

2026年4月6日 散文

De:CORE SELECT の起点として置く、ごく短い散文。

10

遅れてくる字幕

2026年4月6日 短編

自動翻訳の字幕が、ほんの少しだけ現実から遅れて追いかけてくる。